Journey | チーフディレクター 高宮 浩平

Interviewer / Writer / Date
- 美馬 直輝 / 北見 かほり / 2023.03

高宮さんは入社6年目のチーフディレクター。ディレクターでありながらエンジニアリングへの知識も深く、時にはデザイナーのようにイラストも描いてしまうマルチな存在です。そんな彼のこれまでとこれからを聞きました。
— 自己紹介をお願いします
高宮浩平です。ハイジではチーフディレクターをしています。やっている業務としては制作案件のディレクションですね。
「作りたい欲」が溢れていた前職時代
— どのような経緯でハイジに入社したんですか?
ハイジに来る前は大手のISPで6年間働いていて、そこでクライアントとしてハイジにサイト制作を依頼したのが最初の出会いです。
もともと大学でUXについて学んでいたので、興味もあったし大事にしたいという気持ちもあったんですが、前職はそういった仕事ではなかったので、自分の業務の中で勝手にその思考を取り入れていたという感じでした。大学で学んだようなことが仕事でそのまま使えるとも思っていなかったですね。
でもハイジに制作を依頼した時に、UXのプロセスが仕事として使われているのを初めて目の当たりにして、UXはちゃんと仕事になるんだという発見と驚きがあり、制作をお願いしながら会社自体にも興味を持っていきました。
何度か制作を依頼をするうちにハイジ社内の人とも仲良くなって、当時の上司にも背中を押してもらって、入社に至りました。
当時は「作りたい欲」が溢れすぎていて勝手に絵コンテを書いたりコードを書いたりということをよくしていたので、上司も「こいつはここにいるよりハイジみたいな制作会社に行った方が良い」と思ったそうです(笑)
— もともとクライアントで、そのままハイジに入るというのは珍しいですね。
そうですね。でも、どちらかというと一つのものを作るよりも色々な側面からものづくりをする、という方が自分は好きだなという気持ちもあったので、事業会社から制作会社にシフトしていくのは違和感がなくて、むしろ自然な流れで転職をしたなと思っています。
人を楽しませるための
トライアンドエラー
— 大学でUXを学んでたということですが、どんな大学だったんですか?
北海道の大学で「情報デザイン」を専攻してました。カリキュラムとしては、プログラミングなどのコンピュータサイエンス、デザインの基礎知識、認知科学という3軸について学び、それをベースにデザイン思考の課題解決をする、というものでした。
— その大学に入ろうと思ったのはなぜだったんですか?
単純にあんまり勉強がしたくなかった…というのはまあ冗談で(笑)、元々絵を描くのが好きだったんです。そこはデザイン実技という絵を描く試験が当時はあって、あと数学と英語ができれば受けられて。絵を描くのは好きだし数学も得意だったので、英語はそこまでではなかったけどその3本柱ならいけるかなと思って受験しました。
あとパソコンが好きだったこともありましたね。当時2000年代前半で、情報デザインとかUXなんて言葉は聞いたこともなかったんですが、情報+デザイン=パソコンと絵でなんか面白そうなことができるんじゃない?って、感じで。適当でしたね(笑)
で、大学で実際に認知心理学などを学んでいくうちに、なぜ心が惹かれるんだろう?心を動かすアウトプットってどんなものだろう?みたいなところに徐々に興味を持って行った感じです。
— なるほど。大学以外でも昔から今に通ずるものって何かありますか?
今改めて考えると、UXを考えるプロセスと子供の頃に無意識にやっていたことは繋がりがあるなと思っています。
例えば、「テスト勉強中に部屋の模様替えがしたくなる」ってあるあるだと思うんですけど、自分は部屋の中の導線とかデッドスペースをいかに無くせるかとか、そういったことが常に気になっていて。導線を良くするためにタンスを動かしてみたり押し入れの中を改造してみたり、ということをよくやっていました。そういうトライアンドエラーの中で、ターゲット(ここでは自分なんですけど)にとっての課題を捉えてそれに対する解決策を考える、みたいな、いま仕事でやっている思考プロセスを自然と身につけていたなと思います。
— 面白いですね。それは何歳くらいの時だったんですか?
1人部屋になってからなので、小6くらいからはずっとやってると思います。
— もっと子供の頃はどんな感じだったんですか?
小学校の卒業アルバムに書いてた夢は漫画家でした。単純に漫画を読むのと絵を描くのが好きというだけだったんですけど。昼休みに友達と話を作ってそれを絵に描いて遊んだりしていて、そういうのを人と楽しむこととか、脳内のものをアウトプットするみたいなこととかは当時から好きでやっていた気がします。
— 高宮さんは社内イベント用に凝ったスライド資料を作ってくれたりしますが、そういうところにも繋がってそうですね。
そうかもしれない、ですね(笑)そういうものを作るときも見る人は意識していて、「これはこの人が楽しんでくれるだろう」みたいなことを考えて作ったり、逆に「これは自分しか面白くないかな」と思って削ったりしています。
子供の頃からそういうトライアンドエラーを繰り返してきた結果、今に至っているのかなと思います。
向き合う課題が変わっても
この仕事の本質は変わらないから
変化をきちんと捉えていきたい
— では、そんな自分の人生を振り返って、今自分はどんなところにいると思いますか?
まだゴールではないですけど、今やっている仕事は自分にうまくはまっているなと、自然に考えていることが仕事になっているなと思いますね。
— これから先にはどんな道が広がっていそうと思いますか?
どんどん新しい技術が出てくるので、それらをちゃんと意識して捉えていきたいなと思っています。
自分の子供を見ていると、将来は今とは全く違う価値観で仕事をすることになるんだろうなと思うんです。例えば、サブスクの動画配信サービスって我々からすると目新しいもので、「自分で選んで契約して情報を取りに行くもの」という存在だと思うんですけど、子供たちにとってはテレビをつけたらそこにサブスクと普通のテレビ番組が並んで存在しているのが当たり前なわけですよね。配信された動画とテレビの違いがないわけですよ。それって自分たちと全く違う次元だなと。
そういう新しい価値観の人たちが、5年後、10年後にユーザーとしてやってくるんだろうなということをひしひしと感じます。
でも、そうやって向き合う課題が変わってもそれに対するこの仕事の本質は変わらないし、ちゃんと価値はあり続けると思うので、変化を拒まず、時には入り込み、時には俯瞰しつつ、その姿を捉えていきたいなと思っています。
— いいですね。そのほかに個人的な未来像などはありますか?
大学生の時、ウェブって画面の”面”を作るだけだからあんまり面白くないと思っていて、一番興味があったのはハードウェア系だったんです。ボタンを押すとユーザーのフィジカル的なアクションに繋がるのが面白いと思っていて。
今はスマートフォンでできることも増えてきているので、今の仕事の延長なのか、また別軸なのかは分からないですけど、そういうハードの部分にも踏み込んでいけると楽しそうだなと思ったりします。
「人」と仕事ができる会社
— では最後に、仕事内容以外の面でハイジに対して思うところがあれば教えてください。
「人と仕事をしているな」と感じられるところが良いなと思っています。
前の会社は規模も大きかったので、「会社」から仕事を与えられて、「会社」から評価がされて、という感じだったんですが、ハイジの人たちとは目と目で話をして仕事ができているなと思いますね。そこがすごく良いところだし、自分もそうありたいと思います。