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Session | 宗田・高宮・北見 〈前編〉

Interviewer / Date

  • 美馬 直輝 / 2023.06

ハイジで一番人数が多い職種の“ディレクター”、ディレクターと連携しながらプロジェクト全体をマネジメントする“プロデューサー”。ハイジにおけるこの2つの役職がどんなことをしているのか、また彼らが思うハイジのインターフェイス作りとは何か、当事者の3人に語ってもらいました。

— Journeyのインタビューはいかがでした?

北見

いままでインタビューする側だったので、改めて自分で同じお題で喋ろうとするとすごく難しかったです。

高宮

宗田さんが波瀾万丈だなって。

宗田

一部の言えることしかいってないけど笑

— 撮影はどうでした?

高宮

(自分の写真をみて)恥ずかしいしかない…。

宗田

反省をいかして痩せてきました。

北見

何キロ痩せたんですか?

宗田

いま6.3kg。

北見

すごい。

宗田

今日は最低体重を更新しています。

冷静・根暗・エモーショナル‥?

— さて今回はディレクター・プロデューサーであるみなさんに、ハイジのそれらの役職がどういったものなのかお話をうかがっていきます。ではまず北見さんからみた「ハイジのディレクター」について思うことを聞かせてもらえますか?

ディレクター 北見 かほり

北見

最近すごく思うのは、どの人も冷静だしものごとをよく考えてる人たちだなって。地に足がついているというか、受け取ったものを「お客さんが言ってるから」じゃなくて、どうしたら良くなるかをいろんな方面から考えてものにしていく人たちだなと感じています。

宗田

ハイジのディレクターって守備範囲広くないといけないし、自分で考えて決めておかないと進まないですよね。

北見

感情的な人が少ない…笑

宗田

そうかな。僕はむちゃくちゃエモーショナルだと思いますよ笑、なかなか出てこないだけで。ただ冷静に消化しないとって思ってるところはみんなある気がしますね。

高宮

よくいうと一回冷静になってですけど、悪くいうとみんな根暗なだけなんじゃないかな笑

宗田

えー、そうは思わないけど。

高宮

僕は根暗なので口では言わないけど文章で出るみたいな…。

北見

でもその感じが自分が居心地の良さを感じてる部分かもしれないなって思います。自分も返しの瞬発力がある方じゃないので、しばらく考えてからああそういうことかって整理されるみたいな。打ち合わせ中にワーッとなっちゃうのは苦手で…。

高宮

たしかに感情的に言ってその場で終わっちゃうみたいなのはないかも。

ユーザーのことを一番に考えているから守備範囲も広くなる

— そもそもハイジのディレクターってどんなことをしてるんですか?

北見

お客さんからのお話をもらってどうしたらいいか考えて、いろんな人の意見を聞きながら橋渡しをしていく仕事かなと…。

チーフディレクター 高宮 浩平

高宮

そうですね、ハイジのディレクターがやることって本当に多いなと思っていて。他の会社だとワイヤーはデザイナーが描くとか分業しているようなところ全体をやっている。それはユーザーのことを一番に考えてるからかなと思っていて。ユーザーにどういう体験をさせるかを考えると、上流もデザインも技術もいろんなところを知った上で落とし所を決めて着地させる必要があって。それがハイジのディレクターがやらないといけないところで、我々の役割かなと。

北見

脳みそがあと2つくらい欲しい笑

高宮

たしかに考える軸が違うよね。仕様を詰める時とビジュアルの良し悪しを決める時とか思考のスイッチをしなきゃいけないから脳みそ2つくらい欲しい笑。できないけど。

宗田

でも脳みそって右と左で2個あるじゃん?

北見・高宮

宗田

ホントにそう思ってて。右脳的な考え方と左脳的な考え方があった方がよくて、そこの切り替えが高宮さんはすごいなって。

高宮

あー、たしかに最終的な判断は自分の直感を信じるというか、どこまで理詰めでやってても最後は触った感覚を大事にしていますね。

宗田

ですよね。守備範囲の広さでいうとハイジのディレクターっていわゆるUI/UXデザイナーを内包したディレクターなんだなって思ってて。方向づけするディレクションだけじゃなくて、ちゃんと自分でゼロイチしたものをディレクションしてる。あとプロデューサーも作ってなさそうなイメージあるけどそんなことなくて。肩書き4つくらいスラッシュで並べたいけど恥ずかしいからしないだけで、作ってなさそうなリアクションされるとイヤイヤイヤってなる笑

高宮

あえて線を引かないようにしないと我々の価値は出せないと思うから、そこは大事にしたいですね。

北見

ディレクターと言いながら色々とやらないといけないし知ってないといけないし、頭を切り替えるにも使い方が分かってないとできないし、俯瞰することの難しさがハイジにはあるなと思います。

得意を伸ばすだけでなく、地力を上げていく

— ありがとうございます。ディレクターの話はいろいろと出ましたが、高宮さんのチーフディレクターについてどんな役職か聞かせてもらえますか?

高宮

…チーフディレクターを意識してあんまりやってない。

チーフプロデューサー 宗田 明紘

宗田

そんなことない笑

高宮

えっと、自分の関わらない案件でもアウトプットの品質を担保するために相談にのったり方針を考えたり、各ディレクターと話をしていますね。

宗田

チーム全体のパワーを上げていくというのをやってますよね。

高宮

そうですね。目下の課題はみんなの苦手を克服していくのをサポートするというか、地力を上げていくのをやってますね。

宗田

得意を伸ばすではなく?

高宮

どっちもですね。いままでは得意を伸ばしてたんですけど、みんな苦手にぶち当たったのでいろいろ試行錯誤しながらやっています。北見さんはそれでいま…

北見

ロッククライミングしてますね笑

宗田•高宮

プロデューサーも作るのがハイジ

— では次はプロデューサーについてどんな役職か聞かせてもらえますか?

宗田

さっきも触れましたけどハイジのプロデューサーは作る役職だと思います。座組やお金を管理したりするのも含めてトータルで作ってるというのを実感しています。最近プロデューサーとディレクターが組んで仕事をするのがどういうことか考えていたんですけど、品質について追求するディレクターはお金やスケジュールが見えなくなることもあるし、その手綱をプロデューサーが引くことも作ることになるなと。走っていく人とコントロールする人とペアになってやっていくのが大事なんだなと。あと会社全体のメンタルバランスが大事だと思っていて、周りのメンタルを意識して動いてますね。これはチーフプロデューサーとしての役割でもありますが、そこも含めて座組だなと思ってます。

高宮

最近宗田さんとやることが増えて、お客さんとの接し方で特に違うと思うのは、僕はアウトプット中心になるけど宗田さんはお客さんとの会話を大事にしているなと。役割として分けられるしバランスがいいなと思っていますね。僕はプロデューサーはやれないと思うし、向き不向きもあるけど宗田さんは向いてるんだろうなと思って仕事してます。

北見

宗田さんは社内のメンバーだけじゃなくてお客さんのモチベーションだったり何に困っているかまで気を配っているのを一緒に仕事していて感じます。そういうモチベーションとかメンタルまで含めて全体をマネジメントしてるのがハイジのプロデューサーなんじゃないかなと思います。

宗田

あとはJourneyでも言ったけど「こういうものを作りたいからこの人とやろう、やるべきだ」という“ものありきの考え方”と「こういう人たちと仕事がしたいから結果こういうものができる」という“人ありきの考え方”と二つ入り口があると思っていて、僕は完全に後者のタイプなんですよね。でも人によって違うと思うし前者の人も多い。で、違いがあるのが大事。自分は後者だけど、ディレクターはどちらかというと前者が多くて、そういうところをプロデューサーとしてバランスをとりながらやっていくのが大事だなと思っています。

北見

この人たちだから仕事がしたいって思える環境ってすごく幸せなことですよね。いまハイジで仕事していて凹むことはあっても人のことは嫌いにならないのは恵まれていると思うので、この人たちと仕事がしたい、一緒にいたいと思えるのは大事だなと思いました。