分析を“1球”から変えたアプリ
PITCHBASE

Overview
メジャーリーグのチームも採用
プロ野球チーム向け映像分析プラットフォーム「PITCHBASE」の要件定義・機能検討・情報設計・デザイン・サービス初期のフロントエンド開発及び継続的なモック開発を担当しました。
2015年からプロジェクトがスタート、初期段階から開発に参画し、2016年4月にサービスインしてからも継続して携わってきました。
2020年現在、日本のプロ野球チーム・メジャーリーグのチームの複数球団などに採用されており、今後はアマチュア野球への展開も計画されています。

Feature1
“あの1球”が見られるアプリ
PITCHBASEはプロ野球選手が使うためのアプリです。
核となる機能は"1球検索"です。
球種・球速・コース・カウント・ランナー状況などの条件を入力すると、それに合致した結果の動画を1球ごとに見ることが出来ます。
例えば「坂本勇人選手が内角低めをホームランした動画」でも「自分が先週出場した試合の空振りしたシーンだけ」でも「今度対戦する西勇輝投手の直近2週間のカーブだけ見たい」でも、あらゆる条件のシーンを1球ごとの動画として手軽に見ることができます。
クラウド上にアップされた動画に対して球種やコースのタグ付けを行うことで、様々な切り口での検索をすることが可能になっています。
Feature2
つい触りたくなるように
それ以外にもPITCHBASEには多くの機能があり、選手・コーチ・トレーナー・スカウト・フロントスタッフなどの役職に向けたプラットフォームとしてサービスを提供しています。
例えばトレーニング内容を記録する機能、バッティングフォームやピッチングフォームを比較する機能、アマチュア選手のデータや映像を記録して比較する機能など多岐に渡ります。
そういった機能を"プロ野球チーム強化にとってどういったプロダクトが有用か"という観点から検討し、使いやすさを考えながらデザインしてきました。
分析がメインとなるプロ向けのアプリは、多機能が凝縮されるために業務的になりがちですが、デジタル機器が身近ではないかもしれない野球選手やコーチの方が説明無しに直感的に使えるように、ちょっとした空き時間につい触りたくなるようなアプリを目指してUI/UXの設計を進めていきました。

Feature3
真剣なユーザーと、真剣に向きあう
プロジェクトスタート時は富士通社の社内ベンチャーとして立ち上がり、上記の1球検索機能を軸として富士通社内で開発が進められていました。
1球検索の機能はサービスの核として既にあり、特許の申請も進んでいたため、まずはその1球検索機能をいかに使いやすいものにするかが鍵でした。
要件定義やUI/UX検討を重ねるにあたり、球団のフロント・コーチ・スコアラー・トレーナー・編成などの方々にヒアリングを重ね、使用場所想定のスタジアムベンチ裏や寮、宮崎キャンプの様子など色々な場所を見せてもらい、ユースケースの想定を立てながらデザイン作成を行いました。
移動の飛行機ではオフラインで使用したい、ベンチ裏ではネットワークがうまく繋がらない、真夏の直射日光のもとでiPadを見ると画面がうまく見えないなど、通常のサイト制作や運用では思い当たらないような想定外の事態に出くわすことも多く、改めて調査やペルソナの想定が重要であることを実感させられたプロジェクトです。

Feature4
結果を支えるための技術
1球検索や分析したデータから動画を見るにあたり、重要なのはスピードです。
1試合で400球、12球団で年間30万球分の投球シーンをいかに高速に検索し再生できるかという部分に技術開発の焦点が当てられており、素早く動画を見ることができます。
また、携帯性と動画の見やすさの観点からメインのデバイスはiPadを想定して制作を始めましたが、球団スタッフからはPCで作業をしたいという要望もあり、ハイブリッドアプリとして制作をしました。
HTML/CSS/JSを基本としてフロントエンドを実装し、CordovaでラッピングしてAPP化することで、ワンソースで WEBとAPPヘ展開ができる仕組みです。またWindowsアプリケーション用にはElectronでのラッピングも行っています。
動画プレイヤー部分については制約も多いため、ネイティブでの開発も取り入れていたり、ここ2〜3年のスマホファーストの流れを汲んで、最近ではiPhone用のAPPの強化にも取り組んでいます。



Feature5
メジャー進出から
さらに多くの国々へ
PITCHBASEはメジャーリーグなど海外リーグでも使われています。
国内で採用してくれるプロ球団を増やすことと並行して、アマチュア球団や学生野球チームへの展開なども視野に入れ、さらにメジャー球団の採用増加、台湾や韓国やヨーロッパリーグなどへの進出も計画されています。
海外進出に伴っての言語対応、ローカライズ対応や、独自の機能拡張なども含めて環境構築の分岐にも対応してきており、グローバル向けのアプリへと進化しています。





