アーティストとファンの架け橋
Artist Apps

Overview
3年間で約30アーティストの
アプリを制作
好きなアーティストのブログの更新や最新情報をいち早くキャッチできること、時には何気ないメッセージがプッシュ通知で届くこと。ファンクラブアプリは、そうした「アーティストとファンの繋がり」を築くアプリです。
2018年にFanplus様からご依頼をいただいてから、今年までで約30アーティストのアプリを制作してきました。少しずつ変化をしながらアプリ数を増やし、その規模を拡大してきたアーティストアプリプロジェクトの今までとこれからを紹介します。
Feature
派手ではないけれど
必要な機能たち
主な機能は、ライブ情報やメディア出演情報など最新ニュースの閲覧、ブログや動画などファンクラブ限定コンテンツの閲覧、電子チケットの入手、ライブ会場への入場などの機能です。そのほか、ARコンテンツや天気予報など、アーティストごとに様々な機能を搭載しています。いずれも、「毎日好きなアーティストを近くに感じられること」「ファン活動が便利になること」を助ける機能で、シンプルでありながらそれぞれが必要不可欠な役割を果たしています。




Story 1
Web特有の不便さを
アプリで解決したい
Fanplusでは2018年以前もWeb上でファンクラブサイトを運営していました。しかしWebという特性上、ログインの不便さやコンテンツの見にくさなどが原因となり、せっかく登録をしてもらってもなかなか見てもらえないという課題がありました。それらを解決する手段としてアプリを求める声がFanplus社内や所属アーティストから上がり、プロジェクトが始動しました。

Story 2
トータルで担当するから
叶えられたこと
プロジェクトが始まったばかりの頃は、3パターンのテンプレートを用意し、その中からアーティストごとに好きなものを選んでもらうというシンプルなものでした。
そこから徐々に、「デザインはこちらのテンプレートだが、機能はこちらのテンプレートから持ってきたい」というカスタマイズの要望が出てきたり、新しい機能のアイディアがアーティスト側から出てきたりするようになり、テンプレートを用いたアプリ展開というよりも、「アーティストごとの個性を出せるアプリを作る」というものにプロジェクトの方向が変化してきました。
ただ、たくさんのアプリを制作していくにあたって、全てを1から作ると開発コストが嵩んでしまいます。なるべく同じシステムやデザインの枠組みを使いまわせるように、システムの作りや開発メンバーの体制組みを整えながら進めていきました。
今では、「たくさんある既存機能、既存デザインの中からアーティストごとに必要なものを選んで組み合わせてもらう」という進め方が主軸になり、アーティストの要望を細かく叶えられるプロジェクトになってきています。
アーティストのこだわりと効率的な開発を両方叶えるプロジェクトに成長できたのは、デザインと開発をトータルで請け負えるハイジ・インターフェイスだからこそ成し得たことかもしれません。

Story 3
スプラッシュで「らしさ」を表現
このプロジェクトにはもう1つ、大きなこだわりがあります。それは、スプラッシュ(アプリを起動したときに表示される画面)のデザインです。
前述のように、機能やデザインは既存のものから選んで組み合わせるやり方が主流となっていますが、スプラッシュはプロジェクトが始動した当初から全てオリジナルでモーショングラフィックを制作しています。
実際に曲を聴きライブ映像を見ることでそのアーティストらしさを表現したり、ファンの間で馴染み深いモチーフを盛り込んで「ファン心理」に響くものにしたりと、工夫を凝らしたスプラッシュ画面を制作しています。
Story 4
アーティストもファンも
嬉しいアプリに
こうした「ビジュアルでも機能でも個性を打ち出せるファンクラブアプリ」は他社事例を見ても珍しく、その点が多くのアーティストに響き、Fanplusが抱えるファンクラブ数は年々伸びてきています。ファンクラブ数の増加に伴い会員数も伸びており、ファンクラブ会費という売上の面でも貢献ができているようです。
ユーザーからの反応も好調で、アプリのリリース後のSNSでは、使い勝手のよさや、アーティストならではの世界観が盛り込まれていることなどに対する嬉しいコメントが多く見受けられます。作り手としても、喜んでもらえているのを実感できて毎度嬉しく思っています。


- Voice
「起きてる?」で垣間見えた
コミュニケーション
「リリース後も引き続きアプリの様子を見ていたときに、ある男性アーティストのアプリで『起きてる?』というLINEのようなプッシュ通知が来たことがあります。プッシュ通知は、コンテンツを更新した時に送られるものという想定だったけれど、こんな使われ方もあるんだ、と驚きました。これはファンの人は心くすぐられるだろうなあと思うし、こうやってアーティストとファンが繋がっていられる場所があるのはいいな、と思います。」




Story 5
蓄積したノウハウを活かして、
もっと成長していきたい
このプロジェクトが始まった2018年以前、世間一般的に見ても、ファンクラブサイトを持ち、それをアプリ化までしていけるのは有名な大型アーティストが中心でした。Fanplusの抱えるファンクラブも例外ではなく、大規模アーティストから徐々にアプリ化が進んでいきました。
そして、これからはもっと会員数の少ない、小規模なファンクラブにもアプリを展開していきたいというフェーズに来ています。そのためには、少ないコストでスピーディーに制作を進めることが必要になります。しかし一方で、1つ1つのアーティストに向ける熱量は、もっと高めていきたいとも考えています。
これからは、3年間で培ってきた制作ノウハウを活かし、デザインや実装の作業コストは最小限に抑え、アーティストの個性を引き出すための調査やコミュニケーションに最大限時間と体力を使っていけるプロジェクトへ成長していきたいと考えています。
その先で、より多くの「アーティストとファンの繋がりの場所」を作っていけたらと思います。